シン・ゴジラ 人気の映画でした。
いつもなら外国の干渉や協力に頼るというか、歓迎の日本、今回は自力でゴジラを倒すことが出来た、という感じでしたが、おかしいところがたくさんありました。人気の映画だからあんまりけなすとブログ炎上するのがこわいですが、いやなとこから書きますよ。
1 多国籍群が核を用いてゴジラを倒そうとプレッシャーをかけて来るのはおかしい。そんなに自分勝手な国連採決はありえない。自分達の国があぶないから日本を核の火のうみにしたらそのつけを永久的に払うことになるから。もっとしたたかでしょう。米国はあれ程悪くないと思います。
2 ゴジラに飲ませる血液凝固剤は普段、細胞膜の微生物活性で元素変換し、胃や腸から食物を吸収していないゴジラの血管に吸収されない。少なくともあのゴジラは体温が100度以上とのこと。水を飲んでいれば水蒸気爆発するにちがいないから水ではないものが血管に流れているはず。直接血管に打ち込まないといけないはず。また、すごい圧力であるはずだから逆圧力になり、胃や腸から体内に浸透できない。
凝固が胃や腸から起こったらそこまで。血管も部分的な凝固でおわる可能性がたかい。コンピュータでけんしょうするなんて、コンピュータについての認識が間違っているよ。人間が仮説をまちがえたら検証なんて無意味だし。
3 もし仮に吸収されるとして、ゴジラを倒れさせて、口に放水的に投与したが、なんでゴジラが必ず口を開けて倒れてるのかな。都合が良すぎます。
4 ゴジラが通ったり倒れたりしたら道が地震のあとのようになって、車が通れません。薬を投与できるとしたらヘリコプターやオスブレイでしょう。航空機は本能で打ち落とすゴジラには無理ですが。落とし穴のような爆破攻撃やら電車攻撃に誘いこんだからと言ってもね。
5 生物学会や外国からの殺傷反対が強くおきないのは不自然。
6 マイナス196度(訂正しました。)なんて外が常温だからすぐにあたためられて復活してしまう。
早く脳神経を分断したりしないと冷凍保存みたいになっているだけだから生き返るはず。すぐにまた凝固していない新しい血液が作られて原子炉?も復活する。
とか、ちょっと考えただけで嫌になります。どうせ架空のはなしなんだけど、早口で新同位元素がどうとか言ってるのだから理屈屋には苦痛でした。なによりいやなのは、ゴジラかわいそうだねえ、という感覚は今回のシン・ゴジラにはみじんもでて来ないところです。核廃棄物を食べちゃって怪物になって最後には殺されてしまいました。
いままでの旧ゴジラにはどこかしら必ずゴジラかわいそうが語られていたんだけどね。
次にいいところですが。
1 なによりゴジラ映画がまた見れたこと。
2 進化していく形態は、最近はやった陸に上がるさかな(本物)やらビオランテ(ゴジラ対ビオランテ)やらゴジラ対ヘドラのパクリだけどおもしろい。
3 夜に米軍の攻撃をかわすときのCGはきれい。光線のCGは安物だったけど予算切れかな。きれいなのはガメラ対バルゴンの悪魔の虹を思い出します。
そのあと東京を焼くゴジラのシーンは怒り、復讐心の現れか、監督の情念を感じます。
4 エバンゲリオンの音楽ににせた部分があって笑えます。
5 昔からのゴジラの音楽を使っていて、親父世代はたまらんです。これは初代ゴジラ、地球防衛軍の、メカゴジラの、なんて想像しました。新しいのも欲しいけどね。
昔のゴジラはホラー映画。怪獣ブームでは子供映画、昭和後期はちょいCG+ファミリー映画、シン・ゴジラは社会映画って感じです。べつに、作戦本部の内容は画像としてはいらなかったかな?。主人公がぐちゃぐちゃになって対決する型の平成中期ゴジラも懐かしい。
ぶんちゃんゴジラ書いてみたい。